涌谷町:黄金山産金遺跡(こがねやまさんきんいせき)

749年(天平21)に東大寺大仏の塗金のための黄金が不足していたときに、陸奥国守百済王敬福(くだらのこにきしきょうふく)が管内の小田郡(現在の遠田郡)で産出したものとして900両(約13.5kg)の黄金を聖武天皇に献上し、これによって大仏が無事完成したというエピソードが伝えられています。
これが日本で金を産出したという最初の記録で、1810年(文化7)に国学者・沖安海が『陸奥国黄金山神社考』でその産出場所は遠田郡の黄金山神社であるとしています。
また、大伴家持は「陸奥国より金を出せる詔書を賀ぐ歌」を詠み、万葉集に遺しており万葉集最北限の地ともなっています。
所在地:宮城県遠田郡涌谷町涌谷字黄金宮前
お問い合わせ:生涯学習課生涯学習班
TEL:0229-43-3001
