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七ヶ宿町:浪花講・真誠講の看板(なにわこう・しんせいこう)

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浪花講(なにわこう)とは、江戸時代の中期以降に強引な客引きなどを行う旅籠が増えたため、安心して泊まれる宿が欲しいという要望にこたえ各地で旅籠による組合ができました。
この一つが浪花組(後の浪花講)で、主要街道筋の真面目な優良旅籠を指定し、加盟宿には目印の看板をかけさせるとともに、組合に加入している旅人に所定の鑑札を渡して宿泊の際に提示させるようにしました。

また、真誠講については旅で派生した手荷物を安全に運ぶ団体で、丸通の商標のある看板を掲げていました。 明治4年(1871)交通運輸事業が民間に切り替わり内国通運会社(のちの日本通運)が設立され、貨物継立(つぎたて)所の無い地域には、旅館を選び兼務させていました。

これらの看板は講に加入していることを旅人に知らせるために軒下に掲げられてあったもので、宿場の営みをしていた当時、米沢屋と称して宿屋を営んでいて、浪花講・真誠講に加入していた鈴木家にあった看板です。
当時を偲ばせる建物は昭和57年3月に解体されましたが、看板は水と歴史の館に寄託され保管されています。

2枚の看板とも往時の七ケ宿街道を偲ばせる貴重な民俗文化財(有形民俗文化財)であり、当時のものがこのように残っているものは県内でも他に例がありません。

所在地:〒989-0537 宮城県刈田郡七ヶ宿町上野8−1

お問い合わせ:水と歴史の館
TEL:0224-37-2739

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